大袋のカリカリや食べかけの缶詰、余ったジャーキーなど、一度開封したキャットフードを食べさせたい事ってありますよね。ただ、保管方法を間違えて味が落ちたり、最悪の場合腐ったりカビが生えてしまったら大変です。
そこで、キャットフードの鮮度を保つ正しい保管方法をお伝えしますね。
まず、開封前のキャットフードにも保存する時の注意点があります。未開封なら品質は劣化しにくいですが、保管状態が悪いと中身がダメになってしまう事もあるんです。
未開封のキャットフードの風味や品質を保つには、できるだけ温度変化や湿度の少ない場所で保管する事が大切です。これは、缶詰でもドライフードやパウチの餌でも同じなんですね。
そして、安いからと大量にまとめ買いしてしまうと、賞味期限内に食べきれない事もあります。定期購入で新鮮なものを毎月1回届けてもらうなど、買いすぎない工夫も大切です。
ちなみに、キャットフードの賞味期限は必ずパッケージに書いてあるのでチェックするようにしましょう。ドライフードで製造から1年半、パウチなら2年、缶詰は3年程度が平均的な賞味期限です。
あと、意外にもドライフードは冷蔵庫での保管に向きません。温度が低いので鮮度を保ちやすいように思えますが、実はその低い温度が問題なんです。
冷蔵庫の外にドライフードを出した途端に、気温の差から袋の内側に水滴がついてしまう場合があります。そうすると、開封後にドライフードがカビやすくなってしまうんですね。
カビを予防するためにも、ドライフードは常温保存するようにしましょう。
では続いて、開封後のキャットフードの保管方法について解説しますね。キャットフードにはいろんな種類があるので、タイプ別に保存のポイントをお伝えします。
まず、猫のごはんといえばカリカリのドライフードですよね。基本的に未開封のキャットフードと保管方法は同じです。ただ、開封したあとに注意すべきなのが、臭い移りや湿気、油分の酸化なんです。
これは鮮度と言うよりも安全面の注意ですが、食品や薬品からフードに臭いが移ってしまう事があります。例えば香辛料やニンニク、有機溶剤など、猫の健康を害する強い臭いを出すものとは離して保管しましょう。
そして次に大切なのが、開封したドライフードの密封方法です。クリップや輪ゴムでフードの袋を止めている飼い主さんも多いかと思いますが、鮮度を保つにはちょっと心配な保管方法なんです。
ちゃんと密封できていないと餌が酸化したり湿気って味が悪くなり、猫ちゃんの食いつきが悪くなってしまいます。酸化で栄養が壊れてしまう場合もあるので、とにかく密封が大切なんですね。
簡単な密封方法としては、市販のチャック付き袋や食品用の除湿剤を利用するとグンと餌の持ちが良くなります。今はペットフード保管用のシリカゲル乾燥剤も売られているのでオススメですよ。
さらに慎重になりたい人は、フードストッカーが便利ですね。フードストッカーとは、ドライフードを密封保存するために作られたペットグッズなんです。
フードストッカーにはポンプがついていて空気を抜く事ができたり、カビ防止に除湿剤をセットするスペースがあったりするので、酸化や湿気をしっかり防ぐ事ができて便利なんですね。
ドライフード以外にも、キャットフードにはいろんな種類があります。セミモイストタイプやソフトタイプと言われる柔らかい餌や、缶詰やジャーキーなど、いずれもドライフードより水分量が多い餌ですね。
まず、水分量の多い餌は腐敗しやすい性質があります。なので、開封してから1日で食べきるのが基本です。
メーカーによっては48時間以内なら良いとしている場合もありますが、味が落ちる事を考えると1日をタイムリミットとした方が良いですね。
お皿に乗せておく時間も20分以内にして、食べ残しはすぐ片付けて捨てましょう。量が多ければ小分けし冷凍して、ちょっとずつ食べさせると便利ですよ。
ここまでキャットフードの保管方法をお伝えしましたが、猫ちゃんの飼育環境や頭数などで保管の方法は変わってきます。多頭飼育などでドライフードの減りが早いなら、チャック袋での保存だけで十分な場合もあるんです。
逆に、1匹で飼っていてなかなかドライフードが減らない場合はフードストッカーを使っても良いですね。飼育環境に合わせて、餌の鮮度を保つ方法を選びましょう。
本能的に猫は、酸化や腐敗で生まれる苦味や酸味を嫌う生き物です。なので、腐ったものを食べてしまう心配は少ないですが、フードが劣化していると食いつきが悪くなって栄養失調になる可能性があります。
猫の健康のためにも、キャットフードの鮮度には気を配りたいですね。