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猫の便秘や下痢の原因と対策方法

猫が下痢や便秘をしたけど、原因は何?獣医さんに連れて行こうか迷っている人もいますよね。そんな飼い主さんのために、猫の下痢や便秘の原因や緊急度、解消方法を詳しくまとめました。
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猫が便秘や下痢になる理由はなに?考えられる猫の病気と予防法

猫が今日もウンチをしていない、トイレ掃除をしたら下痢してる?どちらも心配ですよね。

便秘や下痢も様々な原因があり、対処法も原因次第で違ってきます。

また、すぐ獣医さんに連れて行ったほうが良い状況、様子を見て良い場合もあります。

そこで、心配な猫の便秘や下痢についての知識と対処法をまとめました。

どこからが下痢や便秘なの?

まず、便秘、下痢、元気なウンチはどう違うのでしょうか。

その子の体質にもよりますが、おおよその基準を見てみましょう。

  • 2日以上出ない、硬くコロコロしてるなら便秘
  • 泥のように形が無い、すぐ形が崩れるなら下痢
  • 1日1〜2回、ペットシーツが少し汚れる程度が正常

2日以上全く出ない場合や、コロコロ硬いウンチも便秘にカウントされます。

下痢は泥のように形が無いもの、すぐ型崩れする糞も下痢と言えます。

猫はもともとあまり水分を好まない生き物なので、正常なウンチも人間よりちょっと硬いと考えましょう。

正常な猫の排便頻度は1日1〜2回

猫の体質にもよりますが、排便の理想的なペースは1日1〜2回です。

2日以上ウンチをしない、24時間以内に何度もトイレに入るようならお腹の調子が悪いと言えます。

あまりに出ない、頻度が多すぎる場合は獣医さんに診察してもらいましょう。

すぐ獣医さんに連れて行きたい5つの緊急事態

ほかにも、こんな状態ならすぐ獣医さんへ連れて行きたい緊急事態です。

  • 糞が真っ黒、血が混じっている
  • 肛門から虫や血液が出ている
  • ぐったりしている、痙攣している
  • 24時間以上何度も下痢を繰り替えす
  • 丸2日以上ウンチを全くしていない

血液や虫が混じっている、明らかに元気がない場合は要注意です。

「まだ様子を見ても大丈夫かしら?」と思った事で一生後悔するとも限りません。

緊急事態に頼れるように、かかりつけの獣医さんを決めておきたいですね。

ストレスが溜まって下痢や便秘をする子も

また、ストレスが溜まると猫は下痢や便秘を起こす事があります。

  • 同居猫とのトラブルはスペースを分ける工夫も
  • 模様替えや引越しでナーバスになる猫も多い
  • トイレや周辺が汚いとウンチしたがらない子も

多頭飼だと、正しく飼っていても猫同士の関係でストレスを溜める子がよくいます。

喧嘩やいじめなどがあった場合、スペースを分けてあげるなど配慮してみましょう。

また、引越しや模様替えでも神経質な性格の子は大きなショックを受けます。

なるべく模様替えは避け、やむを得ない引越しがある場合も猫の様子をよく観察しましょう。

トイレの大掃除も猫の心に有効

同じく神経質な子だと、トイレやその周りが汚いとウンチをしたがらない事もあります。

猫砂を入れ替えてみると、おもむろにウンチをしだす子もいるんですね。

猫トイレの大掃除で心をリフレッシュさせてあげるのも良いでしょう。

猫が便秘する原因とその対処法

では超緊急事態以外のケース、猫が便秘しがちな原因や対処法を紹介したいと思います。

猫はもともと便秘をしやすい生き物ですが、特にこんな子たちは便秘をしやすいんです。

猫が便秘になる原因チェックリスト

  • あまり水や猫草が好きじゃない
  • ドライよりウェットフードが好き
  • 10歳以上のシニア猫やぽっちゃり猫
  • 抗生物質の投与や避妊手術をした
  • 毛づくろい好きな長毛種の猫

「えっ、こんな事が原因になるの?」というものもありますよね。

それぞれの原因とその対策について、もっと詳しく説明したいと思います。

水分が摂れるよう工夫してあげよう

まず、水分が足りないと便がカチカチになって出にくくなるので、水を飲ませる工夫が必要です。

猫は気分で行動が変わるので、器を変えたり、水皿の近くを綺麗にしてみると良いでしょう。

また、洗剤の匂いや水の冷たさが嫌なのかも知れません。

器を洗うのに洗剤を使うのをやめる、水を少し温めてあげるのもおすすめです。

1日の目標水分量はマグカップ1杯前後

猫の1日に必要な水分量は、体重1kgあたり50mlと言われています。

平均的な成猫の体重4kgなら200ml、計量カップ一杯ほどですね。

どれくらい猫が水を飲んだか、お水の減り具合を毎日チェックしてあげると安心です。

ドライフードや猫草を食べさせよう

また、ドライフードが好きじゃない猫も便秘しがちになります。

特にドライフードはそれだけ食べていれば猫が元気でいられる、総合栄養食です。

便がするっと出るように、食物繊維などが入っており、便秘しにくい背後になっています。

でも猫は好みで食べ物を決めるので、ドライフードが好きじゃない猫もいますよね。

ドライフードが嫌い、ウェットフードのほうが好き、そんな子は要注意です。

どうしてもドライフードを食べない猫には

まず、いろんな銘柄のドライフードを試したり、お湯でふやかして食べさせてみましょう。

カボチャやサツマイモをふかして食べさせるのも良いですね。

粉末の食物繊維で、ウェットフードに混ぜる猫用サプリメントも有効です。

また、サラダ油やオリーブオイルなど油をひと匙だけ舐めさせるのも良いですね。

便のすべりが良くなって、ウンチが出やすくなりますよ。

新鮮な猫草を置いてみるのもおすすめ

また、食物繊維たっぷりの麦の芽、いわゆる猫草を置いてあげるのも良いですね。

ホームセンターなどで売っていますが、猫が好んで食べる植物なんです。

胃腸の調子が整ってウンチが出やすくなるので、猫のお気に入りの場所に置いておきましょう。

しかし、猫草は大好きな猫と興味が無い猫にハッキリ分かれます。

猫草に興味のない猫だった場合は無理に食べさせず、様子を見て下さいね。

長毛種の子はブラッシングで便秘を防ぐ

あと長毛の猫は毛づくろいで自分の毛を大量に飲み込むため、便が硬くなりがちです。

そのせいで毛の長い猫は毛玉を吐いたり、便秘にもなりやすいんですね。

対策は食物繊維豊富なヘアボールケアのご飯を食べさせたり、よくブラッシングしてあげる事です。

特に、毛がよく取れるスリッカーをこまめに使うと、飲み込む毛の量が減って便秘対策に有効ですよ。

愛情が伝わり毛艶も良くなるので、長毛の子はまめにグルーミングしてあげましょう。

シニア猫やおデブ猫にはマッサージと温め

あと、胃腸の力が衰えたシニア猫、運動不足のおデブ猫も便秘になりがちです。

どちらも腸の動きが良くないので、お腹をさすってマッサージしたり温めると良いんですね。

お腹を触っても嫌がらない子なら、円を描くようにお腹をさすってあげましょう。

同じ理屈で、運動させる事も腸の動き改善に有効な方法です。

運動が楽しくなるよう、新しいオモチャやキャットタワーをプレゼントしても良いですね。

抗生物質の投与や手術のあとも便秘に注意

お薬や手術など、病院で処置してもらったあとに起こりがちな便秘もあります。

風邪や避妊手術後、悪い菌を抑えるため飲ませる抗生物質は腸の良い菌も殺してしまいます。

そのせいで便秘しがちになりますが、薬をやめれば元に戻る事が多いので、それほど心配いりません。

事情で長く抗生物質を飲んでいる時の便秘は、獣医さんに必ず相談しましょう。

抗生物質に負けない乳酸菌が入った便秘薬を処方してもらえる場合があります。

また、避妊手術後は傷が痛い、手術が怖かったストレスで便秘になる事もしばしばです。

甘えたい子は撫でてやり、そっとしてほしい子は刺激しないようにしてあげましょう。

猫の便秘解消法まとめ3ポイント

では、猫の便秘解消に良い方法をおさらいしましょう。

  • ドライフード・猫草・水を口にしてもらう工夫を
  • どうしてもダメならひと匙のオイルやサプリも
  • お腹やお尻のマッサージやブラッシングも有効

便秘解消には食物繊維と水分が欠かせません。滑りを良くするオイルも良いですね。

お腹をマッサージしてあげたり、ブラッシングで飲み込む毛を減らしてあげるのも有効です。

中にはお腹を触られるのが嫌いな猫もいるので、後ろ足の付け根、お尻のあたりのマッサージでもOKです。

トイレの大掃除も猫がトイレに行きたくなる要素なので、ぜひやってみて下さいね。

2日以上の頑固な便秘なら獣医さんへ

1日くらいなら大丈夫ですが、2日以上ウンチをしない場合は獣医さんに相談しましょう。

カラカラに硬い便が腸に詰まり、肛門からウンチを取り出す摘便や浣腸が必要な場合があります。

また、怪我や体質で骨盤が変形したり、お尻の炎症が痛くて排便しにくい場合もあるんです。

飼い主さんには判断しにくい事も多いので、あまりに出ない時は獣医さんに行きましょう。

猫が下痢する原因とその対処法

また、トイレを見たら下痢をしてる?なんて事もありますよね。

食べ過ぎなどしばらく経てば治るものから食中毒まで、原因はいろいろ考えられるんです。

猫が下痢になる原因チェックリスト

  • 早食い大食い、フードの袋を勝手に開ける
  • 人間の食べ物やゴミ箱漁りが大好き
  • カビたり腐敗したフードを食べてしまった
  • ウンチに動く寄生虫が混じっている
  • 吐く、元気がない、何度も下痢をする

猫が下痢をした日や前日の行動、ウンチの状態を思い出してみましょう。

食べ物や病気など、下痢にもいろんな原因があるんです。

フードを食べ過ぎないように量や保管場所を管理

ありがちなのが、ご飯を食べ過ぎた時に起きる消化不良型の下痢です。

もともと猫は食べたい時にちょっとずつ食べる生き物ですが、一気にドカ食いする子もいます。

お皿山盛りの置きエサもすぐ食べてしまうなら、数回に分けて食べさせましょう。

また、いたずらしてフードの袋を破って食べる子もいます。

猫が開けられない場所にしっかりフードを保管して、盗み食いを予防しましょう。

猫に人間の食べ物は絶対に与えないで

また人間の食べ物には、猫には消化しにくい物、猫には毒になる物があります。

食べ物の消化不良や中毒で下痢をする子もいるんですね。

拾い食いしたり人から食べ物を貰わないよう、猫は完全室内飼いが大原則と言えます。

しかし、室内飼いでも好奇心旺盛な性格の子はゴミ箱漁りが大好きです。

生ゴミを拾い食いしないよう、蓋つきで猫が開けられないゴミ箱を使いましょう。

食中毒の場合はすぐに獣医さんへ

人間の食べ物の中でも玉ねぎ、ニラ、チョコレート、ぶどう、キシリトール、アロエなどは特に危険です。

ひどい下痢を伴う食中毒を起こすので、食べると猫の命に関わります。

意外なものだと、花瓶や仏壇に生けた菊やユリなどの花も猫には毒です。

いたずらして食べる子もいるので、花を飾るなら猫の毒にならない種類を選びましょう。

また、アロマテラピーの精油も命に関わる中毒を招く場合があります。

もし、こういった食材や花の誤食、嗅いだ可能性がある場合はすぐ獣医さんに連れて行って下さい。

ドライフードの冷蔵庫保管はカビや腐敗のもと

ちょっと意外ですが、古いフード、カビの生えたフードでも猫が下痢をする事があります。

たとえ開封して日にちが経っていなくても、冷蔵庫でドライフードの保管はNGです。

袋の中で水分が結露し、フードがふやけてカビや腐敗を招いてしまうんですね。

フードを開けたらなるべく早く食べる、保管は常温で密封して行うのが鉄則です。

1匹しか飼っておらず、エサの消費がゆっくりというお家は特に注意したいですね。

ウンチを観察して動くものがあれば寄生虫かも

ちょっと臭いかも知れませんが、猫が下痢をしたらウンチをよく見てみましょう。

何か動くものがいたら、寄生虫のせいで下痢をしている可能性があります。

保護した猫や外を歩き回る猫は寄生虫を持っている場合があるので、獣医さんで虫を退治してもらいましょう。

早く気がつけば、虫下しを飲ませてウンチと一緒に虫を出す治療で済みますよ。

明らかに元気が無い場合はすぐに獣医さんへ

また、あまりに何度も下痢便をする場合、明らかに具合悪そうにしている時は要注意です。

うずくまって動かない、よだれやけいれん、息が荒い、激しく鳴いていないか観察してみましょう

目を離した隙に何か食べて中毒を起こしたり、病気で痛みがあるのかも知れません。

明らかに具合悪そうな時は、24時間観察せずに獣医さんに連れて行くのが得策です。

猫の下痢解消法のまとめ3ポイント

では、猫の下痢の解消法をまとめますね。

  • 人間の食べ物や花を誤食しないよう気配り
  • エサを食べ過ぎないようペースを見て管理
  • ドライフードは常温保存でカビや腐敗に注意

猫の下痢は食中毒や病気など、緊急度が高い場合もあります。

明らかに具合が悪そうな時は迷わず獣医さんに連れて行きましょう。

好奇心旺盛な食いしん坊猫は、ご飯の量と誤食に気配りしてあげたいですね。

もし軽い下痢を起こしたら、消化に良いものを食べさせて下痢がおさまるのを待ちましょう。

お腹を壊した猫を獣医さんに連れて行く時のポイント

ここまでの話で「心配だから獣医さんに連れていこう」と思った人もいますよね。

獣医さんも超能力者ではありませんし、猫は言葉を話す事ができません。

なので、飼い主さんが獣医さんに必要な情報を伝えるのがスムーズな治療に役立ちます。

ここでは、獣医さんに伝えるポイントを紹介しますね。

獣医さんに伝えたい5つの情報

  • いつから便秘や下痢をしているか
  • ウンチの形、色、ニオイの特徴
  • 1日何回トイレでウンチをしたか
  • 吐いたり痩せたり体調の変化は無いか
  • ご飯をいつどのくらい食べたか

獣医さんに伝えたいのは主にこの5点です。

ウンチの形状などを伝えにくい場合は、写真を撮っておけば間違いありませんね。

においがきつい、下痢に粘液が混じってるなどできるだけ細かく伝えましょう。

人間用の便秘薬や止瀉薬を猫に与えないで

そして注意なのが、人間用の薬を猫に与えない事です。

人間と猫は体の大きさも構造も違うので、人間用の薬が毒になる事も多いんです。

ちゃんと獣医さんに処方してもらったお薬で治療しましょう。

ビオフェルミンなど乳酸菌整腸剤なら猫も飲めるものがありますが、獣医さんに相談してからにしたいですね。

飼い主が猫のお腹の調子を整えてあげよう

もともとデリケートな体質の猫もいますが、飼い主さんの管理次第でお腹の健康はかなり守られます。

猫につらい思いをさせないよう、日頃から対策してあげたいですね。

消化に良く胃腸を整えるドライフードは内臓の負担を減らし、猫の長生きにも効果的です。

今は食物繊維や乳酸菌をプラスしたドライフードもあるので、お腹が弱い猫にはうってつけですね。

ぜひ、毎日のご飯や細かな観察で、快調なお腹を維持してあげましょう。

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